ディビジョン・シリーズ開幕

いよいよ今年もディビジョン・シリーズ(リーグ優勝を目指すプレイオフ)が始まった。

我らがボストンもなんとか無事に名前を連ねられたのは良し。今年は他にも見所が多い。

先ずはなんと言ってもアリーグ東地区のボストン=ニューヨークの強力な2枚看板を崩し(それも優勝で!)進出したタンパベイ・レイズ。「強力な何か」はないのだが、岩村も含めてよくまとまっていた。こういうチームが怖いのは日本の高校野球でも同じ。対戦相手は、全く同率で1戦のみの決定戦にもつれ込みそれを制したシカゴ・ホワイトソックス。ここはレイズ優勢ではないか。

シカゴはナリーグのカブスも出ているので下手したら(いや、シカゴのファンに取っては最良だけれども)シカゴの両チームによるワールドシリーズの可能性もある。カブスの強さはもう圧倒的なものだったけれども後半はやや失速気味でもあった。対するは逆に後半ラミレス(モンスター)を加えて勝ち続け遂には予想通り進出して来たロサンジェルス・ドジャース。ナリーグのもう一つの組み合わせには大好きな田口選手がいるフィラデルフィア・フィリーズが勝ち上がって来ている。田口もベンチ入りメンバーに名前を連ねたようだ。そりゃあ監督にしてみれば置いておきたい選手だろう。
しかし今年のナリーグはドジャースじゃないかな。ちょっと個人的な希望も入っているけれども。

さて、ボストンは今年やられっぱなしだったロサンジェルス・エンジェルスと。(あ、ロス同士のシリーズも可能性ありか。まあ片方はアナハイムだけれども)一番嫌な相手との組み合わせになっちゃった。今年の我がチームは何とも微妙な状態ではあった。怪我人続出の前半、ラミレス問題、ラミレスがいなくなった後なんとなく軸がぶれた状態で回っていたコマ。それでも周りを蹴散らして回り続けちゃうんだから、強いのは強いんだろうし監督の手腕はもう誰の目にも明らか。なのだけれども、正直今年は絶対的な自信が湧いてこない。それでもきっと彼らはできる限りのことを粘り強くやってくれる筈だ。要はそれを見たい訳だ。ドジャースとのワールドシリーズになったらそりゃあ嬉しすぎる。
ともあれ、楽しみな10月の始まり始まり。

ラミレス去りし後

大敗、接戦、大勝の繰り返しの印象強し。なんだか落ち着かないバタバタした試合が多い。主軸を失うというのはこういうことなのかな。どうもすっきりハッピーになれない。方や受け入れ先のLAはチームの形が出来上がってきた感じ。シーズン当初の予想通りここにきて首位に躍り出た。

ただし勝率が落ちたというようなことはなく、今日もこのまま行けば大勝の流れ。松坂の勝ち星がひとつ増えるだろし、ようやく首位に並ぶ。その辺は地力もあるのだろうけれども、やはりフランコナ監督の手腕が大きいような気がする。

10月にBOS対LAAの決戦を見てみたいとは思う。でも欲を言えば新しいチームのカタチが見えてくるともっと良い。

WBC代表監督

星野でも誰でもいい。采配なんて当たれば名将、負ければヘボ。野球をするのは選手。だからこそ選手が持っている力を最大限、それ以上発揮できるように環境を整えるのが指揮官の最低限の仕事でしょ。オリンピックではそれができていなかった。

一球入魂の勝負が見たいんだ。日本で一番野球がうまい選手たちが磨き抜かれた技と力でダイヤモンドを駆け抜け、思いもよらないアイデアで敵を幻惑する。それが見られれば監督なんて誰でもいい。たとえそれで負けたっていいじゃない。高校野球ならどんなに点差が開いても最後の夏を必死に戦っている選手がいる限り、すべての試合が特別なものになる。野球は敗者や敵チームに対して暖かいスポーツでもある。でもそれは相手も力を出し切ったと感じられるときだけだろう。

今日本プロ野球の人気がどうとか言われることがある。一昔前よりも球場は両リーグとも賑わっているというのに。テレビの視聴率をバロメーターにするのはいい加減やめた方がいい。テレビを見る人自体が減ってきているし、チャンネル・コンテンツは氾濫、見る人の趣味も多様化している。どうやって視聴率を稼げって言うのさ。ほんの目安程度に考えればいいんじゃないの?
オリンピックの決勝(キューバ対韓国)は上に書いたような勝負という意味ではとても面白い試合だった。その視聴率が6、7%あったらしい。今のプロ野球中継の視聴率も10%行かないことが多いようだから、何が何でも野球が見たいって言う人がそのくらいいると考えてもいいのかも。その他の浮動票が集まって、代表チームの重要な試合などは20%前後くらいまで行ったりする。日本シリーズなんかもそうだよね。最近は人気チームが絡まないとなかなかそこまで行かないのかな。

いくつか前にリンクを張っていたブログ記事がある。

そこに北京での敗因は既に書かれていたような気がする。国際審判員の方のインタビューが紹介され、捕手のミットの動作や、ガッツポーズ、クレーム等々日本チームのマナーは最悪だと思われていることなどが書いてあり、〜スポーツの3原則は「相手を尊敬する」「ルールを尊重する」そして「アンパイアを尊敬する」ということだ〜と結んでいる。

北京で、首脳陣はそんなイメージを払拭し、選手が戦い易い環境づくりをすることができたのだろうか。全く逆のことをしていたのではないか。虚勢を張り、相手や審判を威嚇するような態度さえとった。
思えば星野という人はずっとそうやってきたように見える。帰国後自ら「オレのやり方」と開き直るくらい。国内リーグではそれが「熱血漢」として通用することもあったのかもしれないけれども、外に出すにはちょっと恥ずかしい。うち外の関係なく「野球」が出来る人を望む。

そういう意味で半年後のWBCで全く違う監督像を見せるのは難しいんじゃないのかな?それはもっと広く人物像とも言えるし。別に無理して彼にしなくても、ふさわしい人は他にたくさんいると思う。

大会中も、帰国後もまめにホームページの更新をされているのはいいのだけれども、昨日あたりのものを読むと遅い夏休みを満喫などと書かれている。優勝して帰ってきたのならそれもいいかもね。でも今星野氏にしかできないことがあるだろう。監督として敗因を分析し尽くし、連盟なりコミッショナーなりに報告すること。体制自体に問題があるのならそれを変えられるように先頭に立って動くこと。それらが責任を取るとか、反省するということでしょう。そうやって次の代表監督や選手たちに何かを残すことが出来ないのなら、このまま野球界から消えてしまってください。

五輪野球決勝戦

今決勝戦を見ている。緊迫した素晴らしい試合。野球ってやっぱり面白い!決勝戦…いい響きだなあ。野球は決勝で勝った1チームだけ特別な場所に立てるスポーツ。甲子園も長いリーグ戦もそう。元々野球に銅メダルはないんだ。そういう意味ではやっぱりオリンピックにはそぐわない競技なのかな。ソフトボールはその辺ちょっと違うし、スポーツとしてアリだと思う。

こうやって他国の試合を見ているとつくづく思うのは、日本だけ異質なチーム・雰囲気だったような気がすること。日本代表はいったい誰と戦っていたのだろう。少なくとも目の前の敵とではなかったような。

野球日本代表

監督というポジションについて思ったこと。
采配がどうとか選手選考がどうとかいう以前の事だったと思う。いずれにしてもそんなものは勝てば賞賛され、負ければこき下ろされるただそれだけのことだから。星野が監督に選ばれ彼が先頭に立って自分の野球を表現し易いような選手を選び戦いに臨んだということ。試合では良く知っている所謂星野野球をやっていたと思うよ。それで負けたのだから仕方がないと言えばそうなのだけれども。個人的に好きか嫌いかと言われれば、まああまり好きな方向の野球ではないかな。
選手に緊張を強いて力を出させる手法は萎縮させてしまうという逆効果もある。特にこういう舞台では。
それにしても星野って思った以上に柔軟性のない(良く言えば頑固な)人なのかな。野球以外ではそうでもないように見えるのだけれども。

気になったこともあった。準決の日本対韓国戦後の挨拶で韓国チームの選手・首脳陣ほとんどが星野にお辞儀をし帽子を取り礼を尽くしていた事。対して星野はふんぞり返ってこたえていた。ああ、これが駄目な原因の一つだなと思った象徴的な場面だった。

野球の日本代表監督で素晴らしかったのは長嶋さん。読売の監督だったときとは別人のような勝つ野球を見せてくれた。緻密で細かいところまで神経の行き届いた采配にあの天才的な野球勘が加わって野球を知っている者ほど見ていて唸ったはずだ。多分読売時代はイロイロな制約その他があったのだろう(それでもちゃんと優勝もしているけれどね)。道半ばでリタイアせざるをえなかったことがつくづく残念。引き継いだ人が最悪だっただけにより一層際立った。

代表監督として力を発揮できそうなのは、少なくとも状況に応じて臨機応変に戦術を変えられるような人じゃないかな。今回の五輪の韓国の監督なんて正にそういった意味でも素晴らしい監督だったと思う。