Kim Jung Gi(キム・ジョンギ)個展
個人的にも作品を所持しているKim Jung Giの個展「JungGi Kim Drawing Exhibition」が、5月9日より中野ブロードウェイでおこなわれている。大友克洋や、寺田克也が好きなら絶対に好きになれる絵です。
情報源: Kim Jung Gi(キム・ジョンギ)の個展「JungGi Kim Drawing Exhibition」が5月9日より行われる!|キセノンテンター
この方の絵、面白い。
田舎暮らし
4、5年ぶりか、父親の見守り(介護というにはおこがましい)のために実家暮らしをすることになった。
といってもほんの2、3週間。
調子を崩して入院していた病院からリハビリ&ステイのできる施設へスライドするはずだったのが先方の都合でちょい待ちになったため。
ただ、なんだかんだ言ってもラッキーな方だと思う。
都内の友達は義父さんのことで近県のあちこちに足をのばしてようやく施設を探したというし、別の友達は義母さんを見送るまでしっかりと介護をやりきった。みんなすごい。
田舎に何代も住むということは、一生の節目節目を割合スムーズに乗り越えさせてくれる仕組みに溶け込むということなのだろう。
そういう父を見ていて、もう案外近い未来に迫った自分の場合を想像すると目を背けたくなるような絵面が浮かぶ。田舎を捨て、年金等の社会保障もいい加減だし、老後のことなんて塵ほども考えたことがない。こんな風に思い浮かべてもすぐに目をそらしてしまう。なるようになると思っている(なりません)。貯蓄はマイナスの蓄え(借金も財産)しかないし、元々健康に自信がある方ではない。
と書いて、考えるのはお終い。書いたことで満足してしまっている。もっとちゃんと考えなければいけないのだろうなあ。
この後実家の方は状況を整理していかなければならない。リハビリの結果によるけれども、入院前までのように独り暮らしをするのはそろそろ難しくなっているようだ。その後そのまま滞在型の施設に移れれば良いのだが、申し込みはしたもののどうなるかわからない。
新聞や牛乳、光熱その他の精算と休止。電話回線の休止。郵便の転送手続きと近所へのお知らせ。そもそも家の中を少し片付けないと。自分と妹家族の倉庫代わりになっているスペースが結構ある。お見舞いをいただいた方への快気のお返し。
ほんのしばらくではあるけれど、暮らしと仕事ができるようにネット回線の整備(済)。多少の洋服を洗濯後持ち込み(未)。風呂など燃焼システムの点検(業者に依頼)。それから作業机はどうするかとか、ヘルパーさんとの兼ね合いはどうするかとか考えることがいっぱいだけれど、もう明後日からのことだから見切り発車で行くしかない。
前回はちょっと頑張りすぎたし甘く考えすぎていた。仕事は各方面にお詫びしてセーブさせてもらったのだけれど、そもそも一旦セーブして復帰後元に戻るような、そんな需要があるはずはないのだった。どこぞの大御所でもあるまいし。別の人が入ってしまえばそれまでのこと。手放した仕事は帰ってこない。
後悔はしていない。あの時頑張ったことで父も今まで実家暮らしを続けることができたのだと思う。そのための助走になったのではないかと思う。
今、幾つかの仕事が動き始めて大切な時でもある。今回は仕事の優先順位もイコールとしようと思う。介護サービスの助けをフルに活用させていただいて乗り切る。
バスに乗る
都内に住んでそこそこ長くなるけれど、移動に使うのはメトロかJRがほとんどだった。
このところ何かとバスに乗る機会が増えた。そうしてみると公共交通機関の一つであることが改めて良くわかる。
変なイメージが自分の中に付いていて、なんとなくもっとルーズな乗り物だと思い込んでいたんだ。子供の頃は毎日バス通学していたのにね。
夜のバスの車窓も良い感じ。ちょっと不思議なことの一つは都内のバスって均一料金のものが多いと思うが(実家の方のバスは走行距離による料金)、それでも一駅二駅乗って降りて行く人が結構いるんだね。イナカモンの感覚ではそのくらいの距離歩いちゃうんだよな。今も若い二人連れが談笑しながら乗ってきたと思ったらもう降りて行った。肩を並べての喋り歩きもいいもんだよ。
スマートウォッチってどうだろう。「Pebble」の新モデルを見て
スマートウォッチ「Pebble」の新モデル、Kickstarterで再び大成功 « WIRED.jp.
WIREDの記事を見てまた考えた。
どうなんだろうね、スマートウォッチ。このPebbleなんて結構いい感じだけれど、だからと言って一般的に街中に広がるかといえばそうはならないだろう。
まるで世界全体がAppleWatchの登場を待っているようだ。
それはまだ触りようがないから想像するしかないのだけれど、発表されたデザインは意外にオーソドックスなものだった。きっとそれは使ってみれば時計ではない何かなのだろう。
たとえばこのPebbleは言わば「レトロ未来」っぽい風貌。逆にどこのメーカーだったか、あるいはコンセプトデザインだったか、目一杯未来感を表現してみましたっていうようなモノも見たことがある。でもそれらはジタバタしても過去や今の地続きなんだよな。機能も便利そうだとは思っても想像できるものばかり。
AppleWatchが面白いのは他のApple製品と同じく、それが出る前と後が地続きではないこと。その向こうの未来へのジャンプを体験させてくれることなのだと思う。
ジャンプしてしまった後では、それが当たり前になってしまう。その世界ではスマートウォッチといえばAppleWatchしか無い状態がしばらく続く。以前あったスマートウォッチ的なものはジャンプする前の世界に置いてきてしまった。
もちろん新製品がビジネスとして成功するかどうかは別の話で、どのくらいの人数の人が「アップルランド」に出かけ、そのアトラクションに参加して小さなジャンプをするかにかかっている。
今回はあまり流行らないのではという人たちもいるし、多分私は最初のジャンプには参加しないけれどウォッチャーとしては見ているだけでも十分楽しめる。
特別展「みちのくの仏像」−東京国立博物館
展示スペースも点数も多くはない。そういう展示スタイルは円空さんの時と似ていると感じた。ただ、もちろんそれが印象を左右するということではない。
公式サイトのみどころに人間味のあると書かれているのだが、それとは異なった印象を持った。それを最初に言うのは少し違う。「みちのく」だから人間味というのはちょっと安易じゃないか。
逆にどの仏像からも、これほどとは想像していなかった崇高さを感じた。空想の中で時を遡り、想いを馳せるとより一層そう感じられた。その中に確かに人間味といえるようなものもあった。優しさとか包容力が伝わってきた。それを人間味と呼ぶならその通りだろう。
他と違う佇まいを見せていたのが、岩手・黒石(こくせき)寺の薬師如来坐像。圧倒的で隙の無い力強さにしびれる。
パネル展示で、被災した収蔵物の復元についてまとめてあった。これが意外に読み応えがあり、興味深かった。失われてしまったもの、残りはしたが被害の大きいもののなんと多いことか。逆に驚異的な手間と技術で救われたものもまたものすごい点数に上る。関わっておられる方々に敬意を表したい。
特別展「みちのくの仏像」/2015年1月14日(水)〜4月5日(日)/東京国立博物館 本館特別5室(東京・上野公園).
A Little Girl Gives Coins To A Street Musician And Gets The Best Surprise In Return
音楽の良い部分をうまく表現している映像だと思う。この時期、ぜひ見てみてください。