ビューティ傷口

これまで3回、お腹を切った。

そんなこんなでケロイド対策については過去にいろいろ投稿したけれど、今回、フォーカスするのは創そのものっス。

最後の手術から2年弱。色も少し薄くはなってきたけれど、イマイチ綺麗な感じではないなあ。

で、ここで登場するのはRoseさんであ〜る。

Roseさんのお腹の創を、写真で見たことがある。最近のも〜〜。

彼女は色白なんだけど、そんなに創の色が目立たないというか、たぶん、綺麗なほうだと思う。というか断然キレイ!(当社比)なんでよ〜〜?

それについて以前、彼女から聞いたことがある。Roseさん曰く、月に2〜3回、鍼療院に行っているからお腹の傷痕が綺麗なのでは?ということだった。

「傷痕に鍼は打ちませんので心配は無いですよ。」

とのことで、鍼をその部分に直接!なんてことはないらしい。ホッ。

にしても、最初、鍼で効果が出るのだろうかと思った。私は20年以上前に鍼灸院に行ったことを思い出した。鍼を打たれるたびに「ビリビリッ」と来てしまい、それが苦手で数回行ってやめてしまったので、何かの効果を得るまでは至らなかったけれども、今でも肩こりとか胃腸の疲れとかに効くのだろうと考えている。でも創にも?

鍼で創が良くなるとしたら、血行が良くなることで、かも。血行を良くすれば、栄養が皮膚にも行き渡り、治癒が早くなるというのはわかる。

やっぱり、お肌の健康、お肌の美容には血行を良くすることっスね、と結論づけてみたりして〜〜。

これから寒くなっていくと血行も悪くなりがちなので、お風呂にゆっくり入って温まるとか、ツボをモミモミするとかして、ビューティな傷口を目指したいっス! 鍼がダイジョーブな方は鍼も試してみて〜〜。
(Roseさんの他にも「鍼、最強っす」みたいな報告、お待ちしておりマス。)

就労モンダイ

ブログをガシガシ更新する気満々だったのに、そうは問屋が卸さない。会社が人手不足で疲れ切ってしまい、他に何かする余裕もなく。

人手不足になるほど仕事があるってワケでもないのが辛いところ。単純に、社員が突然の3日連続休みとなり、てんてこ舞いになってしまったのである。

彼女が突然休んだ理由は、こどもが熱を出しちゃったからであ〜る。

ほんの数人でやっているウチみたいな会社は、突然休まれると堪える。それを理由に納期を遅らせることなんて、到底できないし。

実は先月、別の社員が両親の介護が理由で退職した。人が減ってしまい、ただいま求人中のところだったから、余計に辛かった。

労働者の権利として介護休業というのがあるけれど、産休育休明けで突発的に子の看護休暇を取得する社員がいるなかで、退職した社員は、自分もそうしたら会社が成り立たないことをわかっていたと思う。

日本は中小企業・小規模事業者がいっぱいある。そこで働く人だっていっぱいいるだろう。たぶん、小さい会社で働く人たちは、労働者の権利を押し通せない環境にあると思う。押し通されると会社潰れちゃうもん。

病気になって長期に休んだりすると、解雇される人もいるわけで、そうならないようにと国はいろいろやっているけれど、、、そもそも、社会構造から変えていかないと、無理。いっつも思うのは、余裕ある大企業で働く人には効果的でも、そのしわ寄せが巡り巡って下請けの中小企業や小規模事業者に来ているのではないかと思うのである。

自分が病気で長期に休みもしたし、そして小規模事業者の経営側からも見ると、どちらの立場もわかるんだけど、どう折り合いをつけていくかは難しい。

お身体おいといくださいませ

「季節の変わり目、お身体おいといくださいませ。」

なんて言葉を手紙の結びに書くような今日この頃、いきなり涼しくなったり、また暑くもなったりするのだろうか、ワタクシも風邪を引いてしまったではないか。

季節の変わり目なんかで体調を崩すようなオラじゃなかったのになあ。歳ってやつだろーか。

日曜あたりにかなり喉が痛くて、ただいまの状況は喉のイガイガ&明け方の咳(偏屈爺さんっぽい咳の出方です)&声が変(ヘリウムは吸ってません)、そして黄色い鼻水(いよいよ佳境です)という。しかし熱はないようだし、食欲は旺盛なので、すぐ治るだろう。

にわかに秋めいちゃってさ、なんだかも〜。まだ8月なのに。思い出したように、右脚付け根のビリビリもやってきたyo。

皆様も、季節の変わり目、お風邪など召しませぬようお身体おいといくださいませませませ〜。

その理由

これまで、何人かの天に旅立ったお仲間のことを、このブログで記している。

結局皆、病を克服できないのかと誤解されるかもしれない。また、なぜそんなことばかり綴るのか、と思われるかもしれない。

まず、お仲間で旅立つ人は少数派である。多くの人は元気にやっていて、ぽんぽこ的に話題にしていないだけっス。スマンな。

手術し、退院後、経過が良ければ、3か月、半年、1年と、経過観察の期間は延びていく。だから調子良い人はそんなに病院に行かない。

何が言いたいかというと、お仲間は調子悪い人だらけ、と思う人がいたら勘違いだってこと。会う人会う人、調子良くないように思ってしまうかもしれないけれど、それは病院で会うからでは? 調子良い人も先生の診断(良い結果)を聞くまでドキドキで調子悪そ〜になってるし。。。

と、それにしても、なぜ旅立った人のことを綴るのかというと。

私なりの心のケジメというか、彼らとの次の新たな関係を認識するためと、もう一つ。

彼らが生きた「証」を、ささやかではあるけれど、とどめておきたいから。

私自身、「私、ダメかも」な時にブログをやろうと思い立ったのである。生きた証を残したかったのだと思う。

親しかったHappyさんは、私が書いてもいいかと聞くと、いつもOKだった。彼女はどこか私にその思いを託しているようだと、いつからか感じるようになった。

同じように感じたのは、おはぎちゃんだ。なんとなく、そういうのを感じた。たぶん合っていると思う。

心が落ち着いたら、おはぎちゃんのことも綴るつもりだ。

絵馬(その6)

今はFacebookやらYoutubeやらの時代である。NEWさんが天に旅立ってから、追悼の写真や映像が続々紹介され、生きている時には知りえなかった彼の姿をたくさん見た。病気仲間が知らない、生き生きとした姿がそこにあり、これまで閉じられていた箱が私たちにも公開されたような、そんな感じである。

NEWさん、こんなにカッコ良かったんだねえ。。。(って言ったらきっとアッチから、「なに今頃気付いてるんだよ!」と返ってきそう〜〜。)

以前よりも今のほうが、確実に彼のことを知っていると思う。

さて、例のグループも疎遠になったかといえばそんなことはなく、というよりむしろ、やけに熱気を帯びて、というかなんというか、不思議な友情で結ばれてしまったかもしれず。

少し落ち着いたところで、という感じで、6月半ばにはグループ内でイベントを行うこととした。って、飲み会だけど。

Roseさん夫妻ご贔屓のお店で、もちろんメンバーはRoseさん夫妻、K田さん、capiさん、私。あ、NEWさんも。ということでおちょこは6個。

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よくもまあ酒飲みが揃ったもので、美味しいお料理をいただきながら、かなり飲み、しゃべり、、、どこかホンワカした気分に包まれるひとときを過ごしたのである。

***

また、NEWさんの奥さんとは、例えばお互いのややおばさんチックなスマホの使い方に「ダサっ」と言えば「文字デカっ」と返せる間柄になっているし、その後も、二度お会いしている。

一度は、んーーー、これまた悲しいことだけれど、おはぎちゃん(ちびまるぱんださん言うところの「お隣さん」)のお通夜のとき、Roseさん夫妻の車にNEWさんの奥さんと私が乗せてもらい、一緒に行ったのである。

もう一度は楽しくも、思い出すと胸がきゅっとなるかもなイベントで。大学病院の夏祭りだ。

K田さん夫妻、NEWさんファミリー、私で、NEWさんとK田さんが入院していたときに見たという、夏祭りでの花火を皆で見ようということになったのである。

話が飛ぶけれど、K田さんはそもそも、NEWさんが大腸がんで入院している時に同じ部屋だったのだそうで、これまた患者つながりだった。

私もそもそも「卵巣がんかも?→手術→腹膜偽粘液腫でした〜」の病院がここで、因縁(?)もあり、実家からも近いので、ご一緒させていただくことにしたのである。

皆でワイワイと飲んだり食べたり記念撮影したり、、、いよいよ暗くなって花火が始まった。それぞれの思いを花火に重ねながらだろう、皆、空を見上げた。

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今ももちろん、皆との交流はホットに続く。

14日のcapiさんのグループ内報告はコレ。

「今日は突然でしたが、NEWさんの初盆にお邪魔してきました。(略)
キュウリとナスの馬と牛も完成してました。初号機は特殊なポーズをしてましたが、改良型で成功したようです(^ ^)」

NEW家の誰が作ったのかな、なんて思いながら、NEWさん、無事帰って来られたね、と微笑ましかった。

またまたcapiさんから、NEWファミリーも含めた皆に向けてだろう、

「まだまだ暑いですね〜。夏バテしないように、がんばりましょう!」

だってさ。

これからも、私はこの人たちと遊びに行ったりするんだろうな。NEWさん、このご縁をありがとう。これからも、よろしく。

(NEWさんのブログ「LIFE:あきらめない日記」

絵馬(その5)

1か月後。

NEWさんは息を引き取った。よく頑張ったというべきか、いやまだ頑張れたはずだというべきか、私にはわからない。(いつもわからない。励ましたのが良かったことかどうかも、わからない。そして自分を責めてしまう。)

昨年末にNEWさんが作ったグループを、超マメなK田さんがネット上でさらに進化させていたので、それを利用して、その前後の状況はK田さんやcapiさんがリアルタイムで知らせてくれていた。

亡くなる前日にもK田さんは見舞っていて、「少し浮腫んでしまった足を、愛を込めてさすって」あげたとか、当日もcapiさんがNEWさんに電話した、なんて話が入っていたのだけれど。

その日、K田さんは病院に戻ったり、数百キロの道のりをものともせず、一足先に自宅に戻ったNEWさんのところへ、capiさんとともに、、、お線香をあげたとのことだった。

***

告別式の日、Roseさん夫妻と私は初めてcapiさんに会った。こんな時に「初めまして」なんて挨拶してるの、なんかヘンだよ! でも、NEWさんメインの、NEWさんがいるその場、ってことはやはりNEWさんが私たちの出会いを仕組んでくれたのだと思う。

「昨日のお通夜ではKさんと号泣でした」

そんなことをcapiさんから聞きながら、Roseさんと私は、K田さんがNEWさんの奥さんに託した例の御守を、capiさんから受け取った。どうやらこの御守には、病気治癒はともあれ、縁結びのご利益があるのかもしれなかった。

式の最中、隣でcapiさんが男のくせに泣くから、私もつられて泣いた。

絵馬(その4)

ということで、やってきました草津総合病院。実に4年ぶりじゃまいか。

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当時はセカンドオピニオンのためにやってきて、結局、岸和田で手術にしたので、それっきり。その時思ったのは、「次は、元気になって観光で来るんだ!」だった。こういうパターンで来るとは、考えもしなかったなあ。

NEWさんの病室に行くと、奥さんは外出中で、男性が見舞っていた。それがK田さんだった。

NEWさんは昨年末くらいにグループを作ってくれていた。NEWさん、K田さん、NEWさんの同僚のcapiさん、Roseさん、私の5人の。そして、メンバーのK田さんに、初めてそこで会ったのだった。

NEWさんに「アルコールと炭酸抜きのビールと、アルコール抜きのワインを持ってきますた〜」と、麦茶とぶどうジュースを見せると、早速、アルコール抜きワインをご所望。吸い口に入れたぶどうジュースをヘルプしようとしたけどうまくできず、NEWさんに「へたくそだなあ」と言われてしまった。

NEWさんはもはや起き上がることもできなかったのだけれど、口は相変わらずというか、気力は充実しているようだった。で、その後は、ひたすらバカ話で3人で結構盛り上がった。

復活の可能性はまだまだある! そう思った。

絵馬(その3)

少し前に、私は新橋で初の試みをしていた。

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何年も前からサイドボードに置かれたままの封筒には、再両替しないままのドル紙幣と人民元が入っていた。病気になって以来、海外には行っておらず(元々あまり行かないけれど〜〜)、とりあえず必要ないから円に替えたのである。(これがなかったら、たぶんもうNEWさんに会うことはできなかった。)

そして、またまたサラリーマンの聖地にあるチケット屋さんの自販機で、新幹線の回数券を買ったわけで。

金額的に見ても、天の采配かも???

回数券を買う前日には、再びRoseさんが見舞っていた。NEWさんの奥さんから彼女に連絡があって、急遽行ったのである。Roseさんが一緒に行くならと誘ってくれたのだけれど、平日ということもありその時は考えあぐね、翌日に思い立ち、その週の土曜日に行くことにした。

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絵馬(その2)

もっと前のある日、Roseさんから連絡があった。NEWさんのお見舞いに彼女のご主人の車で行くから、一緒に行きますか?みたいな内容だった。

NEWさんは昨年、草津で腹膜播種の手術をした。腫瘍が取りきれなかったこともあって悩んだだろうが、それなりに元気だった。私も彼とニ度ほど飲み会をしたくらいである。そんな彼ではあったけれど、食事ができなくなり、かつて私が入院もした(私の母も入院手術した)大学病院に入院。ストーマの調子のこともあって、今年になって再起をかけて草津に移っていた。

RoseさんとNEWさんは同じ時期に草津の病院にいて、戦友あるいは兄妹のように何でも話し合え励ましあえる仲。一方、私と彼とは、2度の飲み会、池田病院仲間、大学病院で母の付き添い中に彼を見舞ったこと、、、あとはブログ仲間というか。

そんな間柄なのだけれど、さて、自分はお見舞いに行くべきか?

これまでも仲の良い仲間の危篤にだって、私はただ、電話口で叫んだだけだ。そして実際問題としては、会社の資金繰りがキツく、個人レベルでもすっからかん。

私には気楽に行ける距離ではない。行かないことにしよう。ってか行けないし。。。

***

Roseさんが見舞い報告をくれた。結構、たくさんおしゃべりもできたという。きっと、妹分がやってきて、彼は元気を少し取り戻せたようだった。

話ができるくらいなら、ハッパかけることはできる。NEWさん、まさかもうダメだなんて思ってないでしょうね?

そう思ったら急に、逆に行ってガツンと言っておかなきゃね!と思ってしまった。

絵馬(その1)

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K田さんは草津に入院するNEWさんを何度も見舞っていた。その日のK田さんは途中、有名なお寺に寄って、NEWさんのやらなんやら、そして私の分まで絵馬を奉納してくれた。そしてこの写真を私に送ってくれたのである。

私自身は今元気だけど、リスク0ではない。ありがた〜い限りである。このブログを見てくださった皆様にもご利益がありますように!!!

「お名前をなんて書いて良いか迷いましたが…。これじゃ、効果無いかな〜?
御守もあります。pomさんの御守はNEWさんの病室にあります。」

この時点では、まだK田さんとはそんなに親しくなくて、NEWさんを介さないのは想像できなかったのである。だって、K田さんは1回会っただけだし。それも絵馬の日から遡ること10日余り、草津のNEWさんの病室で。。。