ラグナロク オーディン神話伝説

返却日が明日だったから、慌てて観た本日の一本@一応、日本でも公開された映画。

『ラグナロク オーディン神話伝説』
2013年の、ノルウェーの作品。
原題は、『Gaten Ragnarok』
ジャンルは、アドベンチャーだそうな。個人的にはアドベンチャーじゃないと思うけど。
んで以て、これは、今年の五月から六月に掛けて、「カリコレ2014/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2014」にて上映されたっぽい。
公式もあった。
でも、DVD販売元のインターフィルムさんの公式から、粗筋転載しちゃう。
ネタバレもしちゃう。なので、これからご覧になられる方はお気を付けて。一応、本国ノルウェーでは、興行一位になった映画だそうなので、問答無用にネタバレ書いちゃうB級映画と一緒の扱いにしたら拙いかな……、と思っての注意書き(笑)。

考古学者のシーグル(ポール・スヴェーレ・ヴァルハイム・ハーゲン)は、長年に渡り、歴史的なバイキング船の研究に没頭していた。ある日、発掘されたバイキング船であるオーセベリ船から、謎のルーン文字を発見する。それは、北欧神話における”終末の日”を意味する「ラグナロク」について書かれたものだった。そこに、同僚のアランが、ルーン文字が刻まれた大きな石を持ってやってくる。調査を進めるうちに、その暗号は、バイキングの財宝が眠る場所を示す地図だとシーグルは確信する。その場所は、ノルウェー最北の国境の湖にある“オーディンの眼”と呼ばれる島であった。そして、シーグルは、子供たちを連れて、真実を探求する冒険へと旅立つが…。

……うん、まあ、こういう話ではあった。
最後まで観ても、「その一連の出来事と言うか、冒険と言うかの何を以て、ラグナロクがー、と言っているのだ、この映画は」と言いたくなったけども、多分、作中に出て来た化け物が、ラグナロクを引き起こすモノと言うか原因に成り兼ねないモノと言うかなんだよー、と言いたいのだろう。
んで以て、恐らく、北欧神話ネタだから、この化け物は、ヨルムンガンドだと思って! ということでもあるんじゃないかなー……、とも思うんだけど。
何ちゅーか、バイキングのお宝を求めて冒険の旅に出たんだけど、化け物に襲われただけで終わりました的な内容しかなかった、と言うか……。
個人的には、詰まらなくはなかったけど、面白いとも思わなかった。
アドベンチャー映画です、と言う割には、ストーリー的に地味だなあ、と思っちゃった瞬間もあって、真面目な映画だとは思うんだけどー……、な感が拭えなかったかなー。
うん、そんな感じ。

風立ちぬ

先週借りようと思っててうっかり忘れたので今週借りて来た本日の一本@有名処アニメ

『風立ちぬ』
2013年、東宝。
──この手合いは、映画に関する基本情報を綴る必要などないだろうと思うので、諸々は素っ飛ばす。
ジブリだしね。
公式サイト未だあるしね。
という訳で、諸々は公式で。

それが、この映画の感想かい、と言われそうな気もするけれど。
相変わらず、宮崎駿という人は人間嫌いだね。
大嫌い、の域かも知れないね。
観てて、「この人、ほんっと人間が嫌いだな」とシミジミ思ったもん。
んで以て、好き嫌いが分かれる映画かも知れない、とも思ったかな。
好きな人は凄く好きだろうし、嫌いな人は凄く嫌いな映画なのかも。
まあ、でも、個人的には、まあまあ……かも。
良い意味でも悪い意味でも、人類って馬鹿だな、と思える映画という意味では。

ドラゴンパール 謎の皇帝のドラゴンボール

性懲りもなく本日の一本@多分日本未公開だと思う。

『ドラゴンパール 謎の皇帝のドラゴンボール』
2011年の、豪州と中国の合作。
原題は、『THE DRAGON PEARL』。
ジャンルは、ファンタジーアドベンチャー。
で、発売元や販売元のサイトを漁ってみたのだけれど、一寸見付けられなかったので、Amazonさんから粗筋を転載。

ジョシュとリンは休暇に中国に旅行に出かけるが、両親たちは遺跡発掘で忙しく退屈していた。遺跡を探検していたふたりは、ある音色にひかれて寺院に辿りつく。数千年前の寺院の秘密の扉に通ずる洞窟に隠れていた神秘的なモンスターを見つける。太古の昔、皇帝の不思議な力をもつ龍玉が行方不明になり、このモンスターはこの洞窟に閉じ込められていたのだった。その2人の背後には不思議な力を持つ龍玉を探している悪の一味が…ジョシュとリンは閉じ込められているモンスターを助けるべく龍玉の謎を解き明かし、ドラゴンを解放できるのか…!
(「キネマ旬報社」データベースより)

レンタルした時に、サブタイトルまでちゃんと見ていたら、多分借りなかった映画(笑)。
ドラゴンボール、て。確かにドラゴンボールだけどね、龍玉。
──以前から、再三再四綴っている通り、ワタクシは、冒険活劇が好物。
冒険活劇系統の映画は、極力突っ込みを入れず、暖かく見守ることにもしている。
という訳で、この映画も、暖かく見守ってみた。
冒険活劇と言うよりは、まんまファンタジーと言った方がいいかもね、とか、単に龍が不憫なだけな話じゃないかよ、とか思ってみたりもしたけど、それは心の中に仕舞った。
でも、少年少女の、非現実的な一夏の冒険話としては、まあまあかも。──と、ベタと言われようが『グーニーズ』なんかも結構好きなワタクシは思う。
可愛いんだもん、少年少女の冒険活劇話って。それだけで微笑ましいし。
中国で大昔の皇帝の墓を発掘してー、とか、そしたら龍がー、とか、ホントに龍がいたー、とか言われても、条件反射で、中国の奥地とかなら、本当に龍とかに遭遇しても不思議じゃない、とか思っちゃえるし(笑)。
客観的には、多分恐らく、それ程の盛り上がりはないけれど、のんびり家族で見るには向きな映画、って処かも。

ホーンティング 呪われた血の娘

本日の一本@多分、日本未公開だと思うよ。

『ホーンティング 呪われた血の娘』
2008年の、アメリカ&カナダの合作。
原題は、『BEHIND THE WALL』。
ジャンルは、ホラー。
粗筋は、DVD販売元の、アメージングD.C.さんの公式から転載。

かつて岬の灯台を管理する一家に起きた、夫による妻の惨殺事件。
その二十年後、養護施設で育った娘ケイトリンの元に街に戻ってくるようにという一通の手紙が届く。
灯台の忌まわしい事件を知るヘンドリー神父が、灯台改修を阻止するため遺族のケイトリンを呼んだのだ。 果たして改修は始まり、副町長のドリューをはじめ工事スタッフらが灯台に拠点を置くと、不可解な現象が相次ぐ。
昼夜現れる謎の人影、誰もいない部屋から聞こえる呼び声、階段では何かに足をつかまれ引きずり落とされる。
そして、改修に関わる人々が次々と行方不明に。
捜索に出たドリューらは、惨殺された仲間の死体を発見するが、助けを求め戻ってみると死体が消えていた。
さらに発見した惨殺死体から発せられた、あるメッセージ。
次々に起こる得体の知れない恐怖。一体この灯台で何が起きているのかー! それらは、かつての事件で地下室に封じ込められたある忌まわしい悲劇が発端だったー。

『ポルターガイスト』の脚本を書いた方が携わっている、とレンタルビデオ屋のpopに書いてあったから借りてみた。
ポルターガイストの1は好き&あれは名作だと思うので、一寸期待した。
が。
怖くない。これっぽっちも怖くない(注:ワタクシ基準)。ホラーなのに怖くない。
……そりゃ、ポルターガイストも怖くはないけどね……? 怖かぁないけどもさ。
もう少し、やりようってのがあるだろうよ、と言いたい。
大体、この邦題を付けたのは誰だ。タイトルと内容が合致してないじゃないか、『呪われた血の娘』って、別に、主人公の女性は、ストーリー的にそんなポジションじゃないだろう。
…………と言うかね。
欧米の方々に、怨霊の何たるかを語らせてはアカンと、私は今回『も』シミジミ思った。
日本人が、キリスト教で言う処の悪魔にリアルな恐怖を感じないのと一緒で、キリスト教圏の皆さんには、オンドロドロな、日本人が思い描く怨霊という存在は、今一つ、ピンと来ないんだと思うんだな。

サファリ

本日の一本@日本でも、二月くらいに公開された映画。正直、公開せんで良かったんじゃないか? と思わなくもないが、公開された映画(しつこい)。

『サファリ』
2013年の、お米の国の作品。
原題は、『SAFARI』。邦題と一緒。
ジャンルは、これは何ざんしょ。DVD発売元なMIDSHIPさんのサイトでは、アクション・カテゴリーに置かれているから、アクションなのかしら?
あ、でも、映画.comでは、アニマルパニック・スリラーになってる。
ほんで以て、R-12指定? だかが付いてる。
尚、粗筋は、MIDSHIPさんの公式から転載。

一人の少女が、アメリカ大使館に持ち込んだビデオカメラ。そこには、消息を絶った旅行者たちのサファリツアーの一部始終が記録されていた―。
南アフリカのサファリツアーに参加したアメリカ人観光客たち。ザックは旅の思い出にビデオカメラを回し始めた。広大なサバンナで多くの野生動物を目撃するが、ライオンだけが姿を現さなかった。苛立ちを隠せない一行は、ツアーガイドの勧めで地図には載っていない、ライオンが絶対に姿を現すという猟場に向かうため、通常の経路を外れ奥地へと向かった。しかしこの軽率な行動が、彼らにとって最悪な状況を招くことになるのだった・・・。

えー。色々を、突っ込まずにいられなかった映画、と言うか。うん、そんな感じ?
余りにも開放的過ぎる造りの、サファリツアー専用車としても……、な車両に乗り込んでるってのに、国立公園外の観光客は立ち入り禁止ですー、でも、ライオンさんは必ず出ます! な地帯に勇んで行くってのは、作り話にしても酷過ぎないかい?
判った、君達は死にたいんだな、野生動物に襲われても自業自得だ、と言いたくなる。
その状況で、旅の思い出用ビデオカメラを廻し続ける奴というのも、余りいないんじゃないか? とも言いたくなっちゃったしね。
挙げ句、そんな風な、「何で?」と問いたくて堪らない行動ばかりを登場人物達が繰り返すもんだから、終いにワタクシは、遠い目をして画面を見つめてしまった。
もう一寸、こう……何とかならなかったのだろうか。主に筋書き的に。
それとも、お米の国の方々の野生動物に対する認識は、この程度でしかないということなのだろうか……。