ミッシング・テープ

本日の一本@日本未公開映画。
『ミッシング・テープ』。
2009年のお米の国の作品。
原題は『Evil Things』。
レーベルは「ニューセレクト」。販売は我等がアルバトロス。
その、アルバトロスさんに曰く、ジャンルはスリラー。
尚、粗筋は、我等がアルバトロスの公式より転載。面倒臭くて(以下略)。

2009年1月 ニューヨークに住む5人の学生が
週末を過ごしていた雪山の山荘で消息を絶った
2009年3月 FBI本部に差出人不明のビデオテープが届く
そこに映されていたのは 想像を絶する恐怖の記録だった
ミリアムの誕生日を祝うため、山荘に向かった5人の学生グループ。メンバーの1人レオは、旅の記録を撮るためビデオカメラを持参。このテープは彼が撮影した映像を、何者かが編集した物である……。山道で追い越した、黒いバンとの些細なトラブル。どこまでも尾行してくる、謎の車。雪山で道に迷い、遭難しかける5人。ポーチに置かれた、1本のビデオテープ。山荘の中まで侵入し、彼らを監視した隠し撮り映像。切断された電話線、盗まれた車。逃げることも、助けを呼ぶことも出来ず、パニックに襲われる5人。そして……。

この数年、過剰供給気味な、素人が撮った映像が云々~、って奴。
──まー、面白くない。激しく面白くない。
怖くもないし、何が起きてるのかも判らないし。
能く判らん奴に、能く判らんまま付け狙われて、能く判らんまま行方不明になった学生が五人、って以外に、何があるのだろう、この映画。
映画自体、何がしたいのかも能く判らん。久し振りに、やっちまった映画を観てしまったと思った。
でも、過剰供給気味と判っていて借りた私も悪い。そして、最後まできっちり観た自分を褒めたい。
あ、けど、一箇所だけ、「あー……」ってな部分があるにはあったかな。
殆どの人が、カメラやムービー機能付き携帯だのデジカメだのを持ち歩いている昨今、何時何処で、誰に、自分のどんな姿を撮られているか判らない恐怖ってあるよね、ってなことを示唆してる部分は、素直に「ああ、そうね」と思った。
但、それ以外がないのよねえ、この映画…………。

J. Edgar

本日の一本@日本でも公開された映画。
『J. Edgar』。
2011年の、お米の国の作品。日本では、2012年の一月公開。
ジャンルは、伝記映画になるみたい。
観て初めて、この映画の監督は、クリント・イーストウッドだと知った。
────DVD発売になったばかり&レンタルも開始になったばかり、公式もばりばり生きてるので。
諸々は、公式で、ということで、一つ。

ジョン・エドガー・フーバーさん。
FBI(Federal Bureau of Investigation)──アメリカ連邦捜査局の初代長官だった、今のFBIを作った人、と言っても間違いじゃないよね、な人。
一時期、アメリカの誰よりも偉かった人。偉かったと言うか、おっかなかった人と言うか、何でも出来た人と言うか、やりたい放題し放題だった人と言うか。
そんな、悪名高きおじ様を主人公の映画は、どんなもんなのだろうなー、と思って観てみた。

──個人的には、伝記映画と言ってしまうのは、一寸違うんじゃないかなー。
お話として(と言うか映画として?)は、私は結構面白いと思ったけれど、あのおじ様自体が、善くも悪くも面白い人だから、それ故の面白さなのかも知れない、って感が残ったのは正直否めないかも。
メインの登場人物の若い頃から歳取った頃まで、一人の役者さんが通して演じてる、ってのはいいんだけども、若い人を年寄りに見せる特殊メイクは一寸違和感だったかな。今一つ。
当時の実際の映像が使われていた辺りは色々興味深かったけど。
何にせよ、何処までも個人的に、「この映画って、恋愛物語なんじゃ……?」ってのが感想かな。

The Artist

本日の一本@第八十四回アカデミー賞受賞作品。
『The Artist』。
2011年の、フランスの作品。
ジャンルは、ロマンチック・コメディ・ドラマ、だそうな。
──もう直ぐ終了してしまうっぽいとは言え、現在も公開中なアカデミー賞受賞した作品なので、諸々には口噤む。
公式はこちら。

この映画、主人公のペット(兼、劇中劇の共演者)としてワンコが出演してるのだけれども。
ワンコ凄い、ワンコ。凄過ぎる、ワンコ。超が付く程ブラボーだった、ワンコ。
個人的に、ワンコに拍手喝采。
何処までも個人的に、ワタクシ、アカデミー賞だったり件の受賞作品だったり受賞候補作品だったりってものに余り興味がなく、アカデミー賞の話自体、別にどうでもいい、って口なのだけど、この映画は観に行きたいと思ってた。
理由は唯一つ、『アーティスト』が、スクリーンサイズまで、サイレントが全盛だった当時に倣ってる、モノクロ&サイレントで撮られた映画だと知ったから。
CG&デジタルばりばりな、この二十一世紀にモノクロ・サイレント! それだけで愛を感じる! ……と思ったので。
んで。
実際に鑑賞してみた結果、この映画は、現代だからこそ撮れた、現代のサイレント映画とでも言うべきものなのだなあ、と感じたかな。
往年のサイレント映画とは一寸違う。どう逆立ちしてみた処で、現在は二十一世紀、違っていて当たり前なのだろうけれど。
……うん、現代版サイレント映画であり、サイレントからトーキーへと移り変わって行った、映画が最大の娯楽だった古き良き時代のハリウッドへの、ラブレターみたいな映画だったかな。
この作品、1927年当時から物語が始まるのだけれども、1927年と言えば、世界初のトーキー映画と言われている『ジャズ・シンガー』が公開された年でもあるし。
…………多分ね、この映画も、観る人によってかなり極端に評価が分かれる、そういう意味では微妙な作品なんだろうな、とは思う。
あくまでも個人的な見解だけれども、サイレント映画という奴は、科白等で云々出来ない分、どうしても、良く言えば判り易い、悪く言えば単調でベタなストーリーを辿らざるを得ないんだろうし、地味か派手かで言えば、地味としか言えないんだろうとも思う。
でも、例えば、漫画にしか出来ないことや、小説にしか出来ないことがあるように、この映画は、映画にしか出来ないことがあるんだよ、ってのを、或る意味、誇らし気にやってのけた作品だったような気もする。
で以て、この映画は恐らく、劇場で観ないと意味がない。
──もしかしたら、この作品は、良い意味で、アカデミー賞を受賞してはいけなかった作品かも知れないけれど、個人的には満足。
去年の受賞作品だった『英国王のスピーチ』も当たりだったけど(劇場で観れば良かったと、今尚後悔してる)、『アーティスト』も当たりだった。何処までも個人的には、だけど。
もっと、こういう路線の(モノクロ・サイレントを撮れという意味でなく)映画が増えればいいのに。

デビルクエスト

本日の一本@一応日本でも公開されたらしい映画。
『デビルクエスト』。
2011年の、お米の国の作品。
ジャンルは、ダークファンタジーアクション……かなあ……。
原題は、『Season of the Witch』。

──中世(十四世紀)の欧州が舞台。魔女狩りが~、とか、ペストが~、なあの時代。
十字軍で戦ってたけど、嫌気さして脱走しちゃった主人公@騎士さんと、主人公の親友@やはり騎士さんが、脱走しちゃったのをチャラにして貰う代わりに、魔女裁判を受ける予定になってる少女を、某修道院まで連れてく仕事を引き受けてはみたけれど……、みたいな話。

──この映画、主演はニコラス・ケイジさんなんだけども。ニコラスさん、もう少しだけお仕事は選ばれた方がいいのでは、と言いたくなった。
……何と言えばいいかなあ。見始めて程ない内に、「この映画は、つまらないか、B級か、そのどっちかだ」ってな、悪い意味での手応えを感じちゃう辺りが一寸頂けない。
世界観その他は悪くないと思うし、お話とて、決してつまらないという訳でもないのだけれど、ナチュラルに先の展開が読める。
クリーチャーの見て呉れも、個人的にはビミョーだった。
もう少し、色々と捻りがあれば良かったのに。

新少林寺/カウボーイ&エイリアン

本日の一本目@有名処ではないかなあ、と。
んで以て、最近の。
『新少林寺/SHAOLIN』。
2011年の、香港と中国の合作。
これって、ジャンルは何? アクションはアクションなんだろうけども。

──日本では、去年の秋だったかに公開になった作品だそうで、公式も未だ普通に動いてたので、詳細&粗筋はそちらで、ということで一つ。

なので、以下、ダイレクトに感想。

ヒューマンドラマとして、映画的にもお話的にも良作だったのではないかな、と思う。
但、ワタクシは、所謂、昔のカンフー映画が観たかったので手を伸ばしたのね。
武道を通して悟りを開きましょう的な少林寺の教えに基づく仏教映画が観たかった訳ではなかったんだな……。
だから、そういう意味では一寸外してしまった。DVDのパッケージ裏に書いてある(と思う)粗筋すら確かめずに借りた私が悪いのだろうけれども。
一寸、気分と内容が合わなかった。なので、又、その内にでも改めて。

次。
本日の二本目@話題になった奴。
やっぱり、最近の。
『カウボーイ&エイリアン』。
2011年の、お米の国の作品。
ジャンルは、あー……、うん。タイトル通り(笑)。
本当は劇場行って観る予定にしてたのに、何でだったか理由は忘れたけど行き損ねて、結局レンタルでになってしまった。

──何処までも、やはり、日本では去年の秋公開&公式が動いて(以下略)。

──以下、感想。
……正直に言ってしまうと、劇場まで行かなくて良かったかな、な映画かも知れない(笑)。
ユニバーサル&パラマウントは何を考えてこの映画を作ったんだろう、と問いたい気分でもあるかも知れない。
でも、お金掛けたB級映画としてはイケてるかも知れない。
突っ込み所は沢山あるし、手叩いて爆笑出来たし。
有名な人達が寄って集って好き勝手やりたかったのかもねー、と思えば、いっそ微笑ましい(笑)。
後、西部劇がお好きな方もいいかも知れない。毛色の変わった西部劇、と思えば。
まー、でも、B級映画耐性持ってる方でないと、お薦めは出来ないかなー(笑)。