イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

本日の一本@有名処。

『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』
2014年の、イギリスとアメリカの合作。
原題は、『The Imitation Game』。
ジャンルは、歴史スリラー、だそうな。
有名(だと思う)だし、DVD発売になって間もないので、諸々は公式に丸投げ。
とは言え、どんな話なのかは、良くも悪くも邦題が語っている気もするので書いてしまうけれど、一言で大雑把に言うなら、ナチス・ドイツが第二次世界大戦中に使っていた、有名な暗号(及び暗号機)を解読した、イギリスの天才数学者の話。

この物語の主人公、故アラン・チューリック氏は、荒っぽく言っていいなら世界初のコンピューター(の原型みたいなもの)を拵えた人物でもある。
戦争と言うのは、人類の文明を発展させるものでもあるのだよな。
そりゃそうと、かなり話ズレるけど、この映画観てて何に一番驚いたって、同性愛者だった(と言われている)この方が、それを以てして1952年に当局に摘発されていた、という逸話。
イギリスの、所謂ソドミー法(←同性愛とか獣姦とかをした奴はシメる、っていう法律。世界各地にある。未だに施行している国もある筈)は、中世に出来たもので、十九世紀だったか二十世紀の初頭だったかまでは、同性愛発覚=晒し首、みたいな物騒な代物だったってのは知ってたけど、二次大戦も終わった1950年代になっても、罰則が柔らかくなっただけで生きてたんか、その法律、と驚いた。
──って、それは扨措き。
鑑賞してから数日経った今、振り返ってみると、少々オーバーと言うか、やり過ぎと言うかな感もあった気がしなくもないし、前半、ちょびっとモッサリしてた印象がなくもないけども、興味深い作品だったんじゃないかなあ、とは思うかな。
エニグマ解読に至る過程は面白いと思ったし。故に、それなりにお勧め。

トゥモローランド

本日の一本@有名処。

『トゥモローランド』
2015年の、お米の国の作品。と言うか、ディズニー作品。
原題も、『Tomorrowland』。
ジャンルは、SFアドベンチャー。
公式はここ
有名処だし、DVDも発売になったばかりなので、諸々は公式に丸投げ。

SF系ではあるけれども、良くも悪くもお伽噺の王道ストーリーではあるんだなろうな、とは思うかな。
個人的には、鉄板ファンタジー、と思った。
誰もが一度は見たことがあるかも知れない夢が溢れている話でもあるかと。
悪役に当たるキャラがいない訳ではないけれど、何方かと言えば、正義(とかそういうものの為に)道を誤っちゃった大人系だったし、悪役キャラがそうなっちゃったのは、敢えて言うなら「人類の連帯責任」みたいな系統だし。
故に、そういう意味でも、良くも悪くもファンタジーで王道だなあ、と。
んで以て、この数年で触れたディズニーものの中では、個人的には最も戦慄した作品だった。
「ああ、黒ネズミー王国は、ガチで世界を狙っている」と思わされた。
彼奴等は絶対に、夢とお伽で世界を制するつもりだ。

リメイニング

本日の一本@日本でも公開された映画。

『リメイニング』
2014年の、お米の国の作品。
原題は、『The Remaining』。
ジャンルは、パニック・スリラー。ぶっちゃけ、「世界の終末がやって来たかも?」ジャンル。
配給はミッドシップさん。DVD売ってるのはTCエンターテインメント。公式サイトは、ここ
粗筋は、TCエンターテインメントさんの公式から転載。

ダンとスカイラーの結婚パーティー。二人を祝福するために集まった家族や友人たちが突然バタバタと倒れ、幸せそうな宴の場の空気は一変した。空からは雷鳴とともに巨大な氷魂が降り注ぎ、式場の屋根を突き破る。慌てて外に飛び出したダンたちが目にしたものは、制御を失い墜落していく旅客機と絶命して地面に横たわる人々の姿だった。街中が大パニックに陥るなか、教会に逃げ込んだダンたちは、牧師から黙示録に記された終末が始まったのだと聞かされるが・・・。

個人的には、何ともはや、感想の告げ難い作品だなあ……、と。
新約聖書のヨハネの黙示録にある終末予言絡みの話って、宗教的な意味でガチで来られると、キリスト教圏の方々以外には、正味の話、もやってすると思うんだよなー。
黙示録の時が来たかもー、だから信仰がー、と話を運ばれても、少なくとも私には如何とも言えない。
日本人の死生観とは違い過ぎるし。
そういう部分抜きにして観ると、「だから、何が起こっているのか、はっきりしろ、はっきり」と言いたくなる気がするし。
そんなこんなで、お勧めはしないかなー……。

カリフォルニア・ディストラクション

本日の一本@日本未公開映画。だと思う。

『カリフォルニア・ディストラクション』
2015年の、お米の国の作品。
原題は、『SAN ANDREAS QUKAE』。
ジャンルは、ディザスター・パニック。もっと言うと、「地球の機嫌の所為でカリフォルニアが大変」ジャンル。
制作は、毎度毎度のアサイラム。
DVD売ってるのは我等がアルバトロス。レーベルはプライムウェーブ。
ってな訳で、粗筋は、アルバトロスの公式から転載。

その日は、明日かもしれない
カリフォルニアの地下、1300Kmにおよぶサンアンドレアス巨大断層。
怪物が目を覚ました時、アメリカに未曾有の危機が訪れる。
襲い来る超巨大地震、倒壊する高層ビル群、加速する大地殻変動。
美しい西海岸《ウェストコースト》は、このまま太平洋に沈んでしまうのか?

その日、午前10時27分。マリブを震源とするM5.1の地震が発生。地震学者のモリーは、予知システムのデータを調べ愕然とする。今日中にサンアンドレアス断層が大変動を起こし、M12の超巨大地震が発生。そして地盤は崩壊し、カリフォルニアは海に沈む。モリーの警告により避難命令が発令され、ロサンゼルスは大パニック状態となる。モリーと、夫でヘリパイロットのハンクは、ロスのホテルで働く娘のアリを救出するため、地獄と化した市街地に向かうが…。

半ばノリで借りたのに、狙ってなんかいなかったのに、アサイラムだった。
あーあ、アサイラム。何故だろう。何故、アサイラムを引いた、私。

真っ向勝負で『カリフォルニア・ダウン』のパクリと思われる、この映画。
『カリフォルニア・ダウン』は観てないから、多分、としか言えないけど。
でも、パクリだよなー(笑)。
──内容的には、まあ、可もなく不可もない、と言うか。
この手合いのB級映画としては、鉄板なストーリーなんじゃなかろうかと思う。
天災起こる→一大事! 家族の許へ!→何とか助かった! 脱出だー! ……という、王道のアレだった。
と言うか、それ以外に無い。言うべき事はない。
盛り上がりは……余りないかなあ。ツラー……と流れちゃう感じとも言えるかもね。

ワイルド・スピード SKY MISSION

閑話休題。
本日の一本@日本でも公開された、そこそこ有名処。

『ワイルド・スピード SKY MISSION』
2015年の、お米の国の映画。
原題は、『Fast & Furious 7』。
ジャンルは、カーアクション。
七作目に到達したシリーズだし、DVD発売になってから、そんなには経っていない筈なので、諸々は公式に丸投げ。
何作目まで観たんだったかなあ、このシーリズ。
確か、二作だったか三作だったかまでは観たような覚えがあるんだけど。

今回のは、邦題通り、車が空飛ぶ話だった。
ぶっちゃけた話、私はこのシリーズに余り興味がなくて、スカイ・ミッションも、CM等々見掛けても、「ふーん」で流しちゃてたんだけど、某方面から、アクションシーンだけでも観て! と推されたので観てみた。
確かに、アクションシーンは面白かった。見応えあった。
このシリーズは何時の間に、スパイアクションのような話にシフトしたんだ? と思ったし、やってる事、かなりの勢いで無茶苦茶だけど(笑)、素直に、「すげー……」とは思ったかな。
お話も、割とすんなり観られたし。
言葉悪く言えば、ありがち、って奴なんだろうけど、良くも悪くも素直なストーリーだし、観てて飽きることはないんじゃないかと。
娯楽としてはお勧めかな。